旬のお魚ページです。今が美味しいお魚情報、「牡蠣(カキ)」 |
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旬のお魚のお話
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牡蠣(カキ)
■分類: カキ目 かき科 ■産地: 広島、宮城、厚岸などの養殖 ■旬: 真牡蠣は11月~3月、岩牡蠣は6月~7月 ■栄養: タウリン、タンパク質、ミネラル、ビタミンA・Bなど。 ■食べ方: 生食、鍋物、焼き物、フライや天ぷらなど ■選び方: むき身はふっくらとして透明感があり、白っぽくないもの。殻付きは厚みがあり重いもの。 ■保存方法: 殻つきの場合は、そのまま冷蔵庫で保存。 牡蠣は栄養価が高く、必須アミノ酸すべてを含むタンパク質を含み海のミルクとも言われる。 生食用の牡蠣は滅菌処理をされており、加熱用よりも味は落ちる。 欧米などでも生食され、食用としての歴史も古い。 ■Rがつかない月と貝毒 夏が旬の岩牡蠣、冬が旬の真牡蠣。 一般的にスーパーなどで売っているのは真牡蠣、旬が待ち遠しい食材です。 11月から3月頃までが旬になりますが、欧米などではRがつかない月は食べてはいけないとも言われます。 Rのつかない月とはMay(5月)、 June(6月) 、July(7月) 、August(8月)。 この時期の牡蠣はあたるからだとも言われますが、実際は産卵時期で美味しくないから。 あたるといわれる「貝毒」は牡蠣に限らず他の貝も含め、4月と5月に多いと言われています。(詳細は後述) ■年中美味しい厚岸の牡蠣 養殖で有名なのは広島や宮城、北海道の厚岸などがありますが、 厚岸産の真牡蠣は、厚岸湖の水温の差を利用して時期により養殖場所を動かすので、一年中出荷が可能になっています。 水温が低く海水と淡水が入り混じり、プランクトンが豊富なため美味しい牡蠣が育つそうです。 昔、厚岸の牡蠣を観光PRに使おうという事になったとき、地元で食べているだけの牡蠣が、 はたして観光名産になるのかという声が多かったということですが、なんとも贅沢なお話です。 ■フランスのオイスターバーは日本の牡蠣 牡蠣は世界中で生食されていますが、オイスターバー発祥の地フランスの牡蠣は90%以上が日本由来の真牡蠣。 1966年から1973年にかけて病原性微生物により激減、日本から真牡蠣を輸入して養殖を始め、 現在、フランス産牡蠣のほとんどが日本由来の真牡蠣になったとのこと。 東日本大震災の津波被害で宮城県の牡蠣養殖が大打撃を受けた折、 フランスの牡蠣養殖業者の方たちが恩返しとして復旧に協力してくれたそうです。 日本の真牡蠣は病気や寄生虫に強く、養殖も容易で美味しい牡蠣と評判となり、 今ではフランスに限らず、世界中で知られています。 ■生食用と加熱用 生牡蠣でいただくのが美味しい牡蠣ですが、生食用のものは紫外線などで滅菌処理をされています。 生食用だから新鮮ということではなく、生食用と加熱用の違いは滅菌処理をしたかしないかだけ。 滅菌処理をされた海水に数日入れて浄化するので、やせて味が落ちています。 加熱して食べるなら、わざわざ高い生食用の牡蠣を使わず、加熱用を使うほうが美味しく牡蠣をいただけます。 ■貝毒とノロウィルス 牡蠣に限らず貝にあたることがありますが、貝が新鮮ではないからというわけではなく、 貝毒といって、海水中にある有毒プランクトンを貝が溜め込んでしまうため。 この貝毒は加熱によって無毒化しないので、生で食べても加熱調理しても、 毒素を蓄積した貝を食べることによって中毒症状を起こしてしまいます。 有毒プランクトンは4月と5月に発生することが多いので、貝毒による中毒もこの時期に増えます。 他にも貝類にはノロウィルスがあります。 ノロウィルスも鮮度には関係ないそうですが、こちらは加熱によって無毒化します。 牡蠣は生食することが多いので、他の二枚貝などよりもノロウィルスが話題になるようです。 あまり心配しすぎてもしょうがないのですが、知り合いの料理人に言わせると 怖かったら4月5月は貝を食べないこと、あとは一言「運」と言っておりました… ■牡蠣の栄養 牡蠣は栄養がとにかく豊富で、必須アミノ酸すべてを含むタンパク質、疲労回復に効果のあるグリコーゲン、 肝機能を高めてくれるタウリン、カルシウムや亜鉛などのミネラル、ビタミンAやビタミンBなどなど、 完全栄養食とも言われるほど優秀な食材です。 美味しくて体にもいい牡蠣。美肌や貧血、二日酔いにも効果があります。 調理方法も生ガキはもちろんフライやグラタン、お鍋に炊き込みご飯にと様々。 岩牡蠣を入れれば一年を通して食べられる牡蠣ですが、 普通にスーパーなどで買えるとなると、やっぱり冬が旬の真牡蠣です。
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サイト管理人、主婦A子
神奈川県茅ヶ崎市在住。夫と4歳になる長男の三人家族。DTP及びWEBデザイナー時代のスキルを生かし、2014年よりレシピを中心としたオリジナルサイト「主婦のミカタ」を運営…続きはこちら >